赤外線診断のあれこれ②

前回の投稿では、赤外線で何故劣化の判断が行えるのか、簡単に説明しました。今回は、もう少し詳細についてお話ししたいと思います。

まず、なぜ赤外線で温度を測る事ができるかというところです。熱を持っている物体は赤外線を放出しているのですが、その波長はそのエネルギー量によって異なっています。この赤外線の波長を観測する事により、その物体の温度を計測する事が可能となります。

ただし、物体によって赤外線を多く放出するものと、そうでないものがあります。これを、赤外線の放射率といいます。赤外線の量が足らない場合は、物体の温度を正確に把握する事はできません。一般的には、金属のような反射するものから放出される赤外線量は少なく、赤外線サーマルカメラでは正しく測定する事ができません。一方で、コンクリートやレンガ、タイルといったものは放射率が高いので、測定する事ができます。

つまり、赤外線の外壁診断は、外壁の材料によって診断ができる場合とできない場合がある事になります。

診断を行う際には、このようなポイントもヒヤリングさせて頂き、正しく診断が行えるように努めております。外壁について気になる事がありましたら、是非ご連絡下さい。

次回は、診断を行ううえでの、ノイズについてお話しします😀

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